【世界一周】ベネズエラ
ベネズエラのラグアイラに寄港しました。
滞在は2日間。たくさんのものを見て、学んできました。
1日目はツアーで、市民が行う地域づくりを見学しに行きました。
今回ははじめから真面目な話になりますが、そもそも現在ベネズエラは貧困や食糧難、インフレなど様々な問題を抱えています。そこで、国の取り組みとして「地域評議会」というものがあって、貧困をなくす活動を市民主体となって実践しています。
私が見学したところは、その地域評議会の活動拠点となっている地域共同センターでした。この共同センターでは地域の子どもたちの居場所づくりや職業訓練、文化活動のできる場所、そして図書館として機能していて、日本以上に地域コミュニティ活動が盛んに行われているんだなと感じました。
ここが共同センター内部。治安の問題で、センターの外ではカメラはカバンから出さないでって言われるような地区にあります。
図書館は国立です。他のセンターの図書館にある文献も取り寄せて借りることもできるようです。
お昼ごはんは、ベネズエラは食糧難だって聞いていたのにたくさんおもてなしをしてくれて、お腹いっぱい食べさせてくれました。ほんとにありがたいです。
一番のお気に入りは甘い紅茶。レモンティーとピーチティーを足して2で割ったような味で、3杯くらいおかわりしました。おいしかった。
午後からはセンターに通う子どもたちがダンスやテコンドーの演武を披露してくれたり、支援物資を渡したりして過ごしました。現地の青年とも仲良くなれたし、とっても有意義な1日が過ごせました。
2日目は首都カラカスを観光しました。
貧困の地区について学んだのなら街中も見とかなきゃと思ったので見に行ったんですが、首都なだけあってかなりの街。ビルやマンションも建ってるし、車も渋滞するくらいたくさん走ってます。
展望台から見下ろした街はすごく立派で大きくて、でも奥に見える山の斜面には貧困層の人が暮らす地区(茶色い四角い箱のような家が立ち並んでいる)も見えて、貧富の差を感じました。私にできることは何なんだろうって悩む。今は知ることしか、実感することしかできない。日本に帰ってから何ができるんだろうってくよくよ悩んでいました。私らしいといえば私らしい。
この日もお昼ごはんにステーキっていう、食糧難だとは思えないような食事が出てきました。ガイドさんによると、観光客には食料や生活必需品が乏しくなってる印象を与えないように政府がすごく努力しているとのこと。
インフレも進んでいて、100ボリバル(現地通貨)で、3年前は卵が100個買えたのに今では1個しか買えないそうです。しかもその100ボリバル札が一番大きいお札。日本で言うと1万円札。その1万円札で卵1個買ってるようなもんらしいです。余談ですが、10米ドルを両替したら5500ボリバルだったので、50ボリバル札50枚と100ボリバル札50枚になりました。
こんな感じ。
きっと日本に帰ってからも、一度立ち寄ったというだけの国だけどベネズエラのことを気にすると思います。でも、それが遠まわしでも平和を考えるということに繋がるのかな。「愛情の反対は無関心」という言葉があるように、愛情・愛着を持ってベネズエラの今後を見守っていきたい、何かあったら力になりたいと感じました。