【ワーホリ】最北端へ向かう
旅好きとしては、ニュージーランド最南端のブラフに行ったのなら、最北端のケープレインガ(Cape Reinga)にも行っとかなきゃと使命感のように思っていました。
以前の最南端ブラフの記事はこちら。
ask46.hatenablog.com
しかし、最北端への道のりは長い。
住んでいるケリケリの町ですらオークランドから北に3時間ほどかかる距離にあるのに、ケープレインガはケリケリからさらに3時間ほど北へ進まなければいけないんです。果てしない。
ちなみに、日本とは違って高速道路なんてものはほとんどないのがニュージーランド。
この最北端への道のりは全て下道で、しかも町の中以外は時速100キロで走って3時間かかるんです。
こりゃ、がんばるしかないな、と気合を入れて出発しました。
まず目指すのはマンゴヌイ(Mangonui)という町。
おいしいと評判のフィッシュ&チップス屋さんへ向かいます。
マンゴヌイは海沿いの小さくて静かな町でした。
ここでは田舎の代名詞ともなってるスーパーマーケット フォースクエア(Four Square)の顔出し看板を発見。
なかなか攻めたパネルですね。
地獄のミサワみたいな写真が撮れます。おすすめです。
お目当てのお店はここ。マンゴヌイフィッシュショップ(Mangonui Fish Shop)です。
あら、こちらにも顔出し看板。顔出しと言うより顔乗せですね。
顔出し看板この町で流行ってるのかしら。
このお店ではフィッシュとチップスの種類をショーケースの中から選べます。
私はベーシックな魚ホキ(Hoki)と、おいしそうな名前に惹かれてビアバタードチップス(Beer Battered Chips)にしました。
海の見えるテラス席へ。
天気も良くて最高じゃないですか。
注文したフィッシュ&チップスはボート形のカゴに入って出てきました。かわいい!
ボリュームは少なめなので、ぺろりと食べちゃいました。ごちそうさまでした。
そして、ここからもっと北へ向かいます。
まっすぐ目的地に向かえばよかったんですが、道のりも長かったのでついつい寄り道。
海を見たり、リアルフルーツのアイスを食べたり。
リアルフルーツアイスは、その場で冷凍のベリーをバニラアイスに混ぜてソフトクリームにしてくれるんです。着色料ではない本物のベリーなピンク色ってことね。
アイス最高。
そして、道路の両脇に木が生い茂ったクネクネ道を進んで、見晴らしのいい丘をいくつも越えて、ようやくケープレインガへ到着しました。
入り口の門をくぐると、もうこの先が最北端です。
端っこにある灯台までは歩いて向かいます。
最北端と言うと厳しい環境のようなイメージがありますが、ここケープレインガは風も穏やかで案外静かなところでした。
もうひとつ日本と違うと感じたところは、商売っ気がないというか、最北端という観光地なのにカフェもレストランもお土産を売ってるようなお店すらないところ。日本なら最北端まんじゅうだとか、最北端記念のキーホルダーだとか売られてますよね。国民性の違いかしら。
でも、何もないなら何もないで、景観が美しく保たれてていいなぁと思ったり。やっぱりニュージーランドは人間より自然の方が強いと感じさせてくれますね。
灯台は小さめで、近くには主要都市までの距離が書かれた方角プレートがありました。
最南端のブラフには東京じゃなく熊谷が書かれていましたが、こちらはちゃんとTOKYO 8475km。こんなに遠い地までワーホリに来たのかとしみじみ思います。
灯台から眺める海は緑色で、レースのように寄せる波の白とのコントラストがとてもきれいでした。
ニュージーランドの先住民の伝承によると、このケープレインガは死者の魂が旅立つ神聖な場所なんだそうです。
そうだろうな、こんなに綺麗な場所だもんな、と感じました。なかなか遠かったですが、来れてよかったです。