旅と、ごはんと、それから私

1988年生まれ理系女子による旅&ごはんブログ。「いってきます」と「いただきます」を楽しみに生きています。

【ワーホリ】オーチャード復帰

私がキウイのオーチャードをリストラされてから約1週間。リストラされずにオーチャードに残っていた人達がどんどん辞めていっちゃったらしく、再招集がかかりました。
外仕事が好きだったので、やったー!戻れる!と喜び勇んで復帰しました。

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そこで待っていたのが、ガードリング(girdling)という新しい仕事。
日本の農業用語では「環状剥皮」と言います。

具体的には、U字形になったナイフで木を一周して、外側の皮を剥ぎ取る作業です。
そうすることで、葉が光合成して作った養分をフルーツに留まらせる効果があるらしいです。
なるほど。


これが今回の仕事グッズ。
液体にピンクや紫の色がついてるのが謎でした。もしかしたら区別しやすくするために別々の色をつけてたのかもしれません。

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この専用のカッターでぐりっと皮に切れ目を入れます。

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横から見たら、木の幹に添えるように軽くカーブしています。

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マイナスドライバーを曲げたようなのは、カッターでつけた切れ目から、皮を掻き出す道具です。

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掻き出す道具は黄色バージョンもあって、こっちはブラシ付き。
個人的にはこっちのが持ち手もしっかりしていて使いやすかったです。

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皮が上手に剥けると、輪切りのゴーヤーみたいな感じになります。
これができた時は「よっしゃ!」という気分。

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そして、剥いたあとの幹はこちら。結構しっかりしたへこみ。

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この状態にしてしばらくすると、うまく剥けなかった部分が茶色く変色してきます。
その茶色の部分を取り除くクリーニングという作業をして、専用の液体で霧吹きして完了です。


ちなみに、前回ガードリングをした部分は薄茶色でムチムチした見た目の「カルス」と呼ばれる癒傷組織ができてます。

今回は農業用語多めでごめんなさいね。
漢字だと想像しやすいかなという試みです。

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この画像にある幹の下側の薄茶色のものが前回ガードリングした跡です。

これがちゃんと形成されてない場合は、ガードリングをせずに、中途半端なカルスを掻き出す作業をします。この画像のはしっかり形成されているのでOKです。
これが見た目に反して案外固いので、最初はびっくりしました。


オーチャードに戻る前の1週間はキウイプロデュースというパッキング工場で働いていましたが、私にとっては室内よりも野外での仕事が合ってるみたいで、植物とか動物と触れ合えて楽しかったです。
しかも、このガードリングをしていると、たまに幹から甘い香りがしてくるのが好きでした。
あれは何だったんだろう?蜜?


ただ、復帰から数日後、やっぱりもう仕事ないから、ということで再リストラにあいました。
もう、なんでやねーん!




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