【ワーホリ】博物館でジャパンカルチャーを学ぶ
クライストチャーチにはカンタベリーミュージアム(Canterbury Museum)という博物館があります。ウェリントンのテパパ博物館ほどの大きさはないですが、展示に特徴があっておもしろかったです。
現在地はクライストチャーチ。
全体の展示を通して、このミュージアムは人間の文化・歴史についての展示に強い博物館だな、という印象を受けました。
まず衝撃的だったのが、アジア文化の展示の多さ。
目を引いたのは日本刀の部品コレクションです。
刀の柄の端についている頭金(かしらがね / kashira)と、柄と鍔との境目にある縁金(ふちがね / fuchi)。
デザインがステキ。頭金と縁金のデザインがセットになってるなんて初めて知りました。
そして、目貫(めぬき / menuki)っていうものの存在も初耳。勉強になります。
印籠や根付もたくさんありました。
根付とは、木や石なんかを彫って作る、昔のキーホルダー的な存在。これもコレクター多いんですよね。
こっちは日本の陶器。
佐賀県の伊万里焼とか石川県の九谷焼とかが並べてあって、焼き物好きとしては嬉しかったです。
アジアとしては、中国の獅子から始まって、象牙細工や石の彫刻などが展示されてました。
この白い玉、中に一回り小さい白い玉が入ってて、そのまた中に小さい玉が入ってるんです。
この白い球をつぎはぎなしで作るのには相当技術が必要なんだとテレビで見たことがあります。おそらく台湾の故宮博物院にある象牙多層球と同じやつです。さらっと展示してますが、実はすごいもの。
このあたりの展示からニュージーランドのアジア好き、日本好きをひしひしと感じましたね。
さらに、マオリについての展示もたくさんあって勉強になりました。
グリーンストーンを彫って作るお守りのネックレス。
上の段にあるのは精霊のティキというモチーフです。ティキはちょっと顔が怖いんですが、子孫繁栄や豊穣という意味があるそうです。
でも、こんなに大きいのを首から下げて肩こらないのかしら、といつも疑問に思います。実は日常的に身につけるんじゃなくて、アイヌのタマサイとかシトキのように、儀式の時だけ使われるものなのかもですね。
英語がもっと話せれば学芸員さんに質問できるのに…といつも悔しいです。
こちらのヘラは、実は武器。
鈍器で殴るってことですね。
お守りと同じ石で作るってところにおおざっぱさを感じました。イイネ!
他の展示としては、ニュージーランドで生息する鳥の剥製がたくさんあったのが印象的でした。
ペンギンかわいい。
こちらは恐竜の骨のレプリカ。アロサウルス(Allosaurus)でした。
アンティーク品のエリアは部屋の構造自体もステキ。
古い町並みを再現したエリアもありました。
お店に入ると店番をしている人形が急にしゃべりだすのでちょっとびっくりします。
南極についての展示も力が入ってました。
クマやアザラシの剥製や、探検隊が実際に使っていた服や機械なんかも展示していました。
博物館の横にはボタニックガーデン(Botanic Gardens)があります。だた、冬だったのであんまり花は咲いてなかったので、ガーデンも楽しむなら春~夏がいいですかね。バラなら初夏でしょうか。
でも、クリスマスローズは冬が見頃です。
ちょっと地味ですが、頭を垂れながら咲いてる姿がなんだかかわいいんですよね。
次はもうちょっと暖かくなってから来たいです。
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