【ワーホリ】ナーサリーでのお仕事
ケリケリではナーサリー(nursery)と呼ばれる園芸農園で育苗に関わる仕事をしていました。
この仕事は初日からインパクトありました。
始業5分前に到着したのに「遅い!もう8時だけど」と言われたり、「仕事が早い場合は給料上げるけど、遅いとクビにするから」と宣言されたりで、ビクビクしながらの仕事開始。
キウイの仕事はゆるすぎるくらいゆるかったので「なぜかこの空間だけ日本社会だ…」と思った記憶があります。
仕事内容は、枝を同じ長さに切って土の入ったトレーに挿していく、というもの。
単調な作業に思えますが、枝はひとつひとつ状態も違うし、案外時間は早く過ぎていったので、私にとってはしんどい仕事じゃありませんでした。
作業にはこのハサミを使うんですが、私は祖父母の家の農業を手伝ってた経験があったり農学部出身だということもあって、枝を切るのにもすぐ慣れました。
これくらいの長さに切っていきます。
まあそう言っても、初日は全然数がこなせなくて、できたのはたったの3トレーちょっと。一緒に働いてる子は8トレー作ってました。
差に愕然としましたね。
3トレーは確か750本くらい。1日の目標は2000本と言われていたので、初日からクビの危機でした。ひぇー。
でも、だんだん慣れていくうちに目標本数を越えられるようになったのでよかったです。
そして、これらは仕事で出会った思い出深い植物たち。
グリセリーナ
よく庭木にされてるのでニュージーランドのいたるところで見られます。
けっこう切りやすい木でした。お気に入り。
チャイナピンク
先っぽの花がかわいいし名前もかわいい。
色も好きでしたが、枝にコシがなくてふにゃふにゃの枝を土に挿すのが大変でした。
これはめちゃくちゃ取れ高が悪い木。名前は忘れました。
見た目のわりに、葉っぱだけボリュームあって、枝の本数が全然取れないんですよね。
一緒に働いてた子が葉っぱの裏に隠れてたハチに刺されたという痛い思い出もあります。
このカクカクしてるのは、葉っぱもなくて上がどっちか分からなくなってめちゃくちゃ時間かかるトラウマ級の枝でした。
もうやりたくない。
葉っぱがハート形のを見つけた瞬間はテンション上がりました。
かわいい!
そして、生き物たちにも会いました。
赤ちゃんカマキリが家までついて来ちゃったことも。かわいい。
ナメクジがいたり。
「今日のペット」として作業台に乗せてかわいがってました。
こいつは初めて見たカイガラムシ。
白くてたくさんついてます。
教科書でしか見たことなかったので、見つけた瞬間テンション上がりました。
結局、この仕事は帰国ちょっと前までやるつもりだったんですが、あっさり2ヶ月で仕事終了でした。
オーナーからは「もうやってもらう仕事がない」と理由での解雇でした。なんてこと…。でも私としては、一緒に働いてた子と毎日しゃべりながら作業しててうるさかったからかな…、なんて密かに思っています。
でもこれで、指を切ったり洗っても落ちない手の黒ずみから解放。指紋が潰れてスマホの指紋認証ができなくなることもなくなるし。そういう流れだったんですね。
祖父は農業をしてましたが、こんなに指が黒くはなってなかったなあと。
今ではもうすっかりきれいになりましたが。
私、おつかれさま。
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