【ワーホリ】フラックスの葉
ニュージーランドにはフラックス(Flax)という植物があります。その葉っぱで星を作ってみました。
教えてくれたのは、ニュージーランドの幼稚園で働く友達。マオリの人たちはこのフラックスの葉っぱでロープやカゴを編んでいたそうです。
一枚がこんなに長くて大きい。
バルコニーで作業していたら、ニカ(犬)が参加してきました。
この葉っぱの特徴は、根本がY字になっていること。
私の備忘録も兼ねて、ちょっと長いですが作り方を紹介していきます。
今回の星制作で必要なものは、ハサミとナイフだけ。1人あたり葉っぱ1枚で作れます。
まずは、根元のY字の部分をハサミで切り取ります。
なるべく幅が均一な広い部分を使います。
半分に折ると、パキッと割れるので2枚にします。
端っこは柔らかすぎたり硬すぎたりするので、爪で割れ目を作って、裂いて除去します。
さらに折って半分にします。
合計4本の葉っぱができます。
この時、真ん中あたりの幅が均一になるのがベストです。大きすぎる場合は端っこを裂いて調節してください。
そして、編みやすく柔らかくなるようにナイフの背でしごきます。
ここから編んでいきます。
横の分と縦の分と2枚ずつ重ねて使います。
まずは横から。指に巻きつけて一周させます。
横の葉っぱを固定したまま指を抜いて、縦の葉っぱを横の葉っぱに重なるように組んでいきます。
縦の葉っぱを一周させるとこうなります。
そして、組んだ目が小さくなるように、長い部分を引っ張って縛っていきます。
裏返すとこんな感じ。クロスになってます。
それぞれの手前の葉っぱだけを折りたたんで、裏側も編んでいきます。
4つ目は1つ目の輪の下に通します。
キュッと結べば、こちら側も四角の組み目ができます。これでベースが完成です。
次は星のツノを作っていきます。
右上から。横、縦、半分の順に折っていきます。
折れたら、手前の輪に通します。
引っ張るとこんな感じ。ツノができました。
輪からはみ出た部分はハサミで切ります。
他の四隅も同様に。
次は裏返して、また右上から折っていきます。
すべてのツノが折れたら完成です。おつかれさまでした。
なかなかうまくできたんじゃないでしょうか。
もし繊維がぴょろっと出ていれば、ハサミで整えればいいようです。
教えてくれた友達によると、マオリの言い伝えでは、初めて作ったものがどれだけうまくできようと、誰かにプレゼントしなければいけないそうです。
私たちもその言い伝えに従って、お互いが作った星を交換しました。
師匠の星、いただきます。
なんだかお守りみたいなので、私は紐を通して車につけることにしました。
そして、どこでそんなに大きな葉っぱを取ってきたのか聞いてみたら、あっさりと「その辺に生えてますよ」との答えが。よくよく道端を観察してみると、私が意識してなかっただけで、本当にその辺にたくさん生えてました。
そして私の好きなトゥイ(Tui)という鳥も、フラックスの花の蜜を吸いに来てました。
首元のボンボンがかわいい。
知ってるのと知らないのとでは世界の見え方がだいぶ違ってくるんだな、と改めて感じました。
この先の人生、たくさんのものを感じて生きていきたいです。