【ワーホリ】ニュージーの車窓から
冬の南島を旅しました。
実は帰国前の夏に南島へ行こうとしてたんですが、いろいろ悩んだ末、冬のアクティビティは今しかできないので、思い切って寒い南島へ行くことに決めました。
基本的にはインターシティ(InterCity)という高速バスで移動していきます。今回の旅はフレキシパス(FlexiPass)というバスチケットを使いました。
ざっくりとしたルートはこちら。
東海岸の海沿いを南下していくルートにしました。
ただ、オークランドからウェリントンまでは観光列車、ウェリントンから南島へ渡るのはフェリー、最後にクライストチャーチからオークランドに帰った時は飛行機を使いました。そしてたまに友達の車とか、レンタカーとかも。
そう思うと今回はニュージーランドのほとんどの移動手段を駆使した旅になりましたね。
まずは北島の一番南、ウェリントンを目指します。
オークランドからバスでも行けたんですが、旅の始まりはゆっくりと景色を楽しむ観光列車にしたいと思いました。
この観光列車の名前は「ノーザンエスクプローラー(Northern Explorer)」で、全てホームページで予約も支払いもできたので案外簡単。
値段は冬の閑散期価格でトータル122ドル(約9300円)と普段より安くなっていました。
ノーザンエクスプローラーのHPはこちら https://www.greatjourneysofnz.co.nz/northern-explorer/
しかし、街の一番大きなブリトマート(Britomart)駅から出ると思いきや、隣のストランド(Strand)駅からの出発。
まだ夜も明けやらぬうちにゲストハウスを出発してローカルバスで駅へ向かいました。
ストランド駅はまさかのプレハブ小屋。
駅舎がどこかわからなくて探してしまったじゃないか。
もしかしたら臨時的な駅なのかもしれませんね。
だんだん空が明るくなってきました。
ニュージーランドの冬は本当に日の出が遅くて、8時前でこの薄暗さです。
しかし、車内はなかなか快適です。
座席の足元にはコンセントもあります。
天井の近くにも窓。外が見えて開放感がありますね。
カフェや売店のある食堂車や、外が眺められる窓のない車両もありました。
実はこの柵だけの車両、停車している時は何ともなかったんですが、列車が走っている時は風がビュンビュン吹き込んできてかなり寒いです。15分もいられないかもしれません。
出発時刻は7:45。
オークランドの街を抜けると、車窓からはニュージーランドらしいのどかな景色が見えてきました。
何もないと言えば何もないんですが。
たまに牧場の横を通るので、その時はたくさんの羊や牛が見れました。
かわいい!もこもこ!
「世界の車窓から」という番組がありましたよね。そんな感じの絵になる風景にも出会いました。
ちょっと小腹が空いてきたので、食堂車のカフェへフラットホワイトを飲みに行くことに。
1杯4.5ドル(約340円)で、観光列車だから高いとかはなく一般的な価格。
しかし、ちょうど列車は山を走行中で圏外。オフライン状態ではいつも使ってるカード払いのエフトポスが機能しないようでした。
この時、現金を持ってなかったこともあって、店員のおじさんに何か言われたけれどそのままカードで支払うと、請求額が7ドルに。手数料がかかったのか、2.5ドル多めに支払うことになってました。
おじさんが何か言ってたのこのことなのか。ショック。
キャッシュレスの進んだニュージーランドに慣れすぎて、カード支払いに頼りきっていた私。少しでも現金を持っておくべきだと身をもって感じました。
しょんぼりしながら自分の席でコーヒーを飲んでると、遠くに雪をかぶったトンガリロが見えてきて、そんな気持ちもどこかへ消えていきました。
美しい。
トンガリロ国立公園には1つしか山がないと思ってましたが、トンガリロ山(Mt Tongariro)、ナウルホエ山(Mt Ngauruhoe)、ルアペフ山(Mt Ruapehu)という3つの山からなるのだとこの時初めて知りました。
横長の富士山みたい。
そういえば鳥取県の大山も横から見たらこんな感じですね。ちょっと懐かしい気持ちになりました。
マンガウェカ(Mangaweka)のあたりには特徴的な川がありました。
崖が白いんです。イギリスのドーバーにあるホワイトクリフもこんな感じでした。
土の成分が似てるのかしら。
ちなみに、列車の線路は基本的に郊外を通っているので、電波はほとんど圏外でした。
スマホがいじれない分、あったかい車内からぼーっと外を眺めたり、本を読んだりしてゆっくり過ごせました。デジタルデトックス的な感じですかね。
そしてずっと内陸を走ってきて、やっと海の見える場所に来たと思ったら、17時半前なのにもう夕陽が沈んでしまってました。
暗い。
でもこの風景、何となく湘南に似てませんか。江ノ電から見える景色って感じがしました。
ウェリントン駅には18時過ぎに到着。
予定時刻より少し早かったですが、この時間帯はもう外が真っ暗で、観光列車なのに車窓からは何も見えずつまらないだけなので早く着いて正解だと思いました。
夏がベストシーズンなのもうなづけます。
ウェリントン駅のちょっと気になったホーム表示。茶色の看板のところに「PLATFORM 9 3/4」と書いてありました。
お、9と4分の3番線ってハリーポッターですよね?
表示の下にお店がありそうでしたが、閉まっていて何もわかりませんでした。
駅舎は豪華で、オークランド駅とはまた違った様相。さすが首都のある街です。
ライトアップされていてかっこよかったです。
国全体の人口の違いもあるかと思いますが、ニュージーランドの電車があんまり発達しないことを考えると、日本のJRや私鉄のすごさを改めて感じた列車旅になりました。