【ワーホリ】オーチャードあれこれ
「農場で働くってどんな感じ?」とよく聞かれるので、オーチャードの仕事についてお話ししたいと思います。
オーチャードについては以前の記事でも少し触れているので、未読の方はこちらもどうぞ。
ask46.hatenablog.com
・スモコとは?
昼前と昼過ぎに休憩時間があるんですが、その時にみんな「スモコだよ~!」と声をかけあって休憩に入ります。
初めは何のことか分からなかったんですが、ニュージーランドでは短い休憩時間のことをスモコ(Sumoko / Smoko Break)と呼んでいます。
言葉の由来としては、タバコ(smoke)休憩から来てるそうです。
日本でも休憩する時の声かけで「ちょっとタバコしよか」という方言があったりします。山陰地方だけかしら。少なくともうちのじいちゃんは言ってました。
ちょっと似てておもしろい。
ちなみに、私たちはタバコ吸う人はほとんどいなかったので、お菓子を食べたりしゃべったり、スマホは圏外だったのでオフラインで遊べるアプリでゲームをしていました。たまにそれぞれ持ち寄ったお菓子を交換しあったりと、和気あいあいと休憩してて楽しかったです。
・ピンキージャケットと呼ばれる
私、こんな格好で仕事してます。
上から帽子、サングラス、マスク兼ネックカバー、長袖、長ズボン、長靴。日焼けと虫除けの完全防備です。
日本で歩いていたら完全に怪しい人。
でも私だけじゃなくて、オーチャードで働いている女の子はほぼみんなこんな格好をしているので、帽子やネックカバーの色で判別していました。
そして私はmont-bellの紫ピンク色のジャケットを着ていたので、みんなに名前を覚えてもらえるまで「ピンキージャケットの子」と呼ばれてたそうです。
覚えやすい色着ててよかった。
・名前のタグリボン
キウイ棚は広いので、自分がどこまで作業が終わってるのかの目印としてタグを棚のワイヤー部分につけてます。
休憩前に引っかけて、休憩後に回収。仕事終わりに引っかけて、次の日の朝回収。といった感じです。
自分の名前が書いてあるので、なんだか愛着がわいてくる。
ただ、なぜかみんな紛失しやすいので(私も2回ほど落としてどっかいきました)、帽子にくくりつけたり、長靴の中に入れたりして無くさないように工夫してました。
・好きな音楽聞いてます
スピード重視ではない時給制なので、ラッキーなことに作業中は好きな音楽聞き放題でした。
音楽の他にはポッドキャストで英語教材を聞いて勉強したり。隣で作業してる人としゃべってると注意されるので、イヤホンを耳に突っ込みながら黙々と作業してる風を装ってました。
なんて楽な職場。ありがたいです。
・トイレ事情
オーチャードには区画ごとにひとつトイレが設置されています。
写真の通り、見た目は物置。
でも扉をスライドするとトイレが出現します。
外に設置されてるからボットンでは…と心配していたんですが、なんと!水洗!!
しかも洗面台もついてるし、手を拭く紙タオルもある。
私は農学部出身&祖父母の家が農家なので「すごい、農業の労働環境も進化しているっ…!」とひとりで熱くなっていました。
・草刈りおじさん
草刈りや農薬散布をしてくれるおじさんをたまに見ることがあります。私は勝手に"遭遇すると今日一日ラッキー"ということにしていました。
オーチャードは広いので、草刈りも農薬散布も小さくて長細いトラクターに乗って作業しています。写真は草刈りバージョン。
落ちてるキウイが草刈り機で粉砕されて、カケラがビュンビュン飛んできて足に当たって「イタッ!」ってなることもしばしば。でもそれも含めて楽しい思い出です。
オーチャードの仕事は毎日同じで飽きる人もいると思いますが、私にとっては毎日何かしら出来事や発見があって、やってみてよかったなぁと思ってます。